難所ヶ滝、またの名を河原谷の大つららは宝満・三郡山中にある、冬になると凍り付く氷瀑です。
2018年1月13日、福岡に今年初めての本格的寒波が到来し滝が凍り付いているとの情報をニュースで仕入れました。
数年前から行きたいと思いながらなかなかタイミングが合わず、自分自身初の難所ヶ滝です。無事到達できるのか?本当に凍っているのか?ノーマルタイヤで大丈夫か?ワクワク感と不安感半々で出かけてきました。
難所ヶ滝の氷瀑
難所ヶ滝とは宝満山と三郡山の縦走路ちょうど中間点の少し下った地点にあり、1月~2月の特に気温が下がった日にだけ凍る滝。一回凍っても気温が上がってしまうと消失してしまうため、タイミングが良くないとめったにお目にかかれないスポットです。
滝への行き方は一般的にはもっとも歩行距離が短い河原谷コースが利用され、基点の昭和の森から滝までは沢沿いを90分程度で到達します。
──登山ルート
河原谷コース (昭和の森から難所ヶ滝経由で三郡山まで)のルートです。三郡山まで片道5km・標高差700m、一般的には3時間前後の道のりになります。
とりあえず今日歩いたGPSログのスクショのみで。
昭和の森駐車場
自宅を6時に出て、昭和の森へと向かいます。念のためのチェーンは購入済みです。
実際のところ、滝よりなによりいちばん心配していた路面状況は、、、昭和の森手前の刑務所辺りまではドライ、その先は若干凍っているか?という程度でした。
管理人室がある、ゲート手前の駐車場に駐車。一応駐車できたので第一関門は突破と。
ただし、駐車場を過ぎるとガッツリ凍結状態。ノーマルタイヤで駆け抜ける猛者もいましたが。
今回は前日の夜間に降雪がなかったおかげで、路面状況は特段問題無しでしたが、もし降ってたら密かにトランクに積んでたオートソックを出動させる必要があったと思います。
河原谷コースを進む
ちょうど7:00頃、最初からアイゼンを装着し、出発。河原谷コースと呼ばれるルートを進みます。今日は、滑るのと汗をかかないようにゆっくり進むようにします。
林道を進み、滝まで1.5kmに到達。雪はうっすら程度。
滝まで900m、まだ下の土の黒が確認可能。
滝まで600m、土が見えなくなってきました。
滝まで300m、この辺まで来たら完全に雪山。
小つららを通過、期待が高まります。
縦走路と滝方面へ分岐、難所ヶ滝はいよいよ近いか?
滝直前の案内、さーて実物はどれほど凍っているでしょうか?
滝はこの先の急な登りを2~3分登った地点にありました。
難所ヶ滝
8:10、昭和の森から70分で到着。ハッキリ言って、初めて見る氷瀑に感動のあまり声出ました。
滝手前の案内をMAXとすると7割くらいでしょうか、それでもかなりの迫力。写真で見て想像してたよりも高いというのが第一印象でした。
本つららの左側にも垂れ下がってます。
左サイドの方も近づくと、迫力有り
あまり近づきすぎるとつららの落下が危険なので注意。
落ちてきたものか?
速く出たおかげで先客はたったの2人。人と比較して滝の大きさがなんとなく伝わるでしょうか。
いやー、良いものを見ました。こりゃあ毎年来なきゃならんですね。ひとしきり写真を撮って先に進みます。
三郡山へ
せっかく行くので、宝満山か三郡山までは行ってみようと最初から思っていて、滝までは想像より楽に来られたので、よりタフな方、三郡山にターゲットを定めて8:20に出発。
滝の先(標高700mあたり)は雪はもうガッツリ深いです。
8時40分、縦走路へ出ました。何度も通って見ているはずなのに今日は雪のせいでピンと来ません。
ここから、三郡山まで1km、宝満山まで1.5km。三郡山方向へ。
少し歩くと、こちらはしっかり見覚えのある九州自然歩道の案内が。少しホッとしました。
普段から最高級の縦走路は、雪でさらに高級感アップ。
頭巾山への入口、今日は寒いのでスルー。
天の泉通過、ココまでくると三郡山は近い。
ただただ最高
三郡山手前、ココまで来たらもう登頂したも同然。
少し先でレーダー施設用舗装路に入ります。
施設をぐるっと
頂上直前、もうワクワク感は最高潮。
いよいよ、山頂に突入です。
7時前に昭和の森を出発し、写真を撮りながらゆっくり登ってきておよそ2時間15分で、三郡山に到達しました。
誰もいない山頂。
これを撮りに来ました。登頂の証。気温は氷点下6℃。
こっちも登頂のエビデンス。
雪がちらつき、若杉山~粕屋郡方面は残念ながら視界不良。
宝満山はギリギリ確認可能。
本当は宝満山へも行ってみたいという色気を隠し、今日はおとなしく来た道をピストンで戻りました。
帰り道は、登ってくる人の波ですれ違いに苦労しました。。
──初難所ヶ滝は最高のコンディション
昭和の森へのアクセスを含め、初の難所ヶ滝訪問は最高のタイミングとコンディションでの山行となりました。
次回もタイミングが合えば絶対行こうと思います。滝もですがこの景色を見に。
(次回は宝満山やな。。)
以上