福岡県でいちばん登山者が多いといわれる宝満山。
そしてそのご近所、三郡山地最高峰の三郡山。
よく「宝満山に登れたら九州の山はどこでも登れる」と言われるようにまったくの初心者にとっては少々タフではありますが、福岡市近郊で登りごたえアリな山といったらまずここですね。
といことで本記事では、そんな宝満~三郡系で最もメジャーな竈門神社~宝満山の正面コース、その先、三郡山への縦走コースについて途中のポイント地点を抑えながら詳しく説明していきます。
竈門神社から宝満山・三郡山
まず竈門神社から三郡山までのルート全体感をインプットしておきましょう。
- 竈門神社⇒宝満山:約3km(2時間半目安)
- 宝満山⇒三郡山:約2.5km(1時間ちょい目安)
時間はあくまで目安で。そしてポイントとなる地点は、、、
竈門神社(175m)※かっこは標高
1.5km/60分 ※歩行距離と時間
一の鳥居(340m)
0.8km/60分
中宮跡(725m)
0.5km/30分
宝満山(829m)
0.5km/15分
仏頂山(868m)
1.4km/35分
頭巾山(885m)
0.6km/20分
三郡山(935m)
という感じ。標高感でいうと↓の図が(関係ない部分も入ってますが)参考になるかなと。あ、いちばん右が竈門神社です。
ということで、「宝満山までガッツリ登り」「その先はアップダウン」「4時間を目安」というのがおおよその目安って感じです。
では、竈門神社からスタートしていきます。
登山口と駐車場
正面コースの登山口、竈門神社。
鹿が居たり秋の紅葉のライトアップとか、あと縁結びとかでいつも観光の人が多い神社です。
駐車場は、竈門神社と周辺にかなり多くの台数分あって駐車料金はどこも1回400円~500円くらいと思います。
(でも実は、第一ポイントとなる一の鳥居までは車で行くことも可能ではありますが。)
竈門神社のトイレは綺麗で良いですね。
竈門神社~一の鳥居
さてまずは、本殿脇から登山道入口へ。
はい、神社裏手の鳥居からが登山道スタート。脇には九州自然歩道の案内板。
この後三郡山まで、この案内板が各所に設置してあるので目安にしていけば安心でしょう。
序盤は割と緩やかに始まりつつ一時間、、、
何度か車道を横切りながら↓一の鳥居に到着。
(正直ここまではあまり面白くない道のりです、、)
上でちらっと書きましたが、ここが車道の最終地点。途中離合が難しとこもありますが、ここには数台は駐車可能です。
ここで朗報を一つ。意外にも距離的には宝満山まで約半分きたことになります。
一の鳥居~百段ガンギ
この先からいよいよ本格的な登山道になってきます。宝満山正面コースの特徴、延々と続く石段はココから。
早速のきつい登りで、日本人の足の長さと段差のバランスが合ってないといつも思ってます。
オアシス、徳井の水場。ここで一息入れて。
救急箱のベンチ~殺生禁断の碑~を過ぎると、、、
景色のいい場所。すでに四王寺山が遥か下に見えるくらいの標高まで来てます。
この先宝満山名物百段ガンギ↓が待ち受けます。
百段ガンギを登りきると、西谷院跡という広いところに。
ベンチがあるので休憩でも。
中宮跡~宝満山
西谷院から中宮跡はすぐそこ、数分で中宮跡に到達。↓は中宮跡の石碑、山頂まであと500m。
でも、ここからもまだまだキツい登りが続きますので。
山頂はまだかともどかしくなりながら、そして、最後の階段を登って・・・
宝満山に到着です。
一旦お疲れ様ですが、三郡山までまだまだ半分。うーん。
宝満山
ここで、宝満山山頂の雰囲気を少々。まずは竈門神社上宮の祠。
頂上にあるこの石の上が最も高いところ
この岩の上にに座って飲むビールが最高。間違いなく宝満テン泊時の醍醐味です。
この先目指す三郡山への縦走路側にはキャンプセンターの赤い屋根とテントがチラリ。因みにすぐお隣のピークは仏頂山。
東区、粕屋郡方面。
若杉山方面、奥には立花山も。立花山がはるか下に感じるほどの高度感。
さ、三郡山を目指しましょう。
仏頂山~頭巾山
三郡山への縦走路は登ってきた側とは反対側に下ります。(キャンプセンターが見える側)
↑縦走路側の山頂直下。↓は山頂から見えていた赤い屋根のキャンプセンターへの案内板。
キャンプ場の分岐をスルーすると本道寺の分岐点にある地図。仏頭山・頭巾山を経て行く感じとインプットしときましょう。
※ここ、本道寺はごちゃごちゃ案内図がいっぱいあるので間違った方へ入って行かないように要注意で。
お隣の仏頂山はすぐ到着。ただし展望は無し。
宇美町の昭和の森へ下る、河原谷コースの分岐。
冬には難所ヶ滝という氷瀑(河原谷の大つらら)が見られるコースです。
しばらく小アップダウンを繰り返し、頭巾山への分岐まできました。
頭巾山は縦走路からちょっと逸れたところにあり、5分もあれば行って戻ってこれますので是非。ただしこちらも展望は無し。
ちなみに昭和の森から見えるとんがった山が頭巾山(↓写真の一番右)です。中央は三郡山のレーダー群。
いよいよ最終目的地、三郡山を残すのみ。
三郡山
頭巾山を過ぎれば、三郡山はもうすぐそこです。縦走路唯一の貴重な水場、その名も天の泉を通過
頭巾山~三郡山の間はだいたいこんな感じの雰囲気で、めっちゃくちゃ気持ち良い最高級レベルの縦走路となっています。
ちなみに、冬の縦走路はこれまた最高。
はい、山頂手前↓の標識までくると残り100m、ここで一旦レーダー施設の舗装路に出て、山頂に向かうことになります。
昔は隙間からどうにか山頂へ行けたのですが、現在は↓の通りにしか山頂へはいけないようになっているのでご注意を。
上の案内の★現在地から赤線方向を見た図。ここまで歩いてきてこの人工施設。うーん、初めての時は複雑な気持ちになりました。
はい。ってことで、ぐるっと回り込んで三郡山到着です。
お疲れさまでした。
──竈門神社から約5km、往復10km
以上、正面コースから三郡山縦走路へのコースについて書き綴ってきましたが、けっこう長かったっすねー。これでもかなり端折ってるつもりですが。
ほかにも宝満山~三郡山には、それこそ数十と言っても過言ないまだまだたくさんのルートがあるんで、まずはこの記事の王道ルートを歩いてみて、他のコースからも登ってみると面白かろうと思います。
三郡山山頂の三等三角点。
三郡山から宝満山。
宇美町、粕屋郡方面。
篠栗、新宮方面。
因みにおススメは、この先篠栗の若杉山までさらに10kmの縦走。チャレンジしてみても良いかもです。
あ、このまま来た道を下ると(下りなので2時間半~3時間くらい)、下った後は登山口そばの都久志の湯がおすすめですので是非。
以上