九州で登山やってれば一度は行ってみたいと思うのが、九重の坊がつるキャンプ場と法華院温泉でしょう。
- ぐるりを九重連山の峰々に囲まれた絶景
- 2時間の歩きでのみ到達可能
- ラムサール条約登録湿原
- 標高1300mに位置する秘湯とキャンプ場
等々、挙げればきりがないほどに魅力たくさんのところ。
ただ実際、「行ってみたいけど、どんなところかいまいちワカラン」って人も多いと思います。
という事で、そんな法華院温泉と坊がつるについて、テン泊目線で、かつできるだけ詳しく紹介していきたいと思います。
法華院と坊がつる
最初に軽く説明を。
日本百名山の久住山を筆頭に人気の九重で唯一営業してる山小屋が法華院温泉山荘。院という名前の通り、元はお寺。
標高約1300m。到達するには徒歩のみ。そんな場所に沸く秘湯「法華院温泉」はまさに山の中の極楽。
そして法華院の北面に広がる、ラムサール条約登録湿原「坊がつる」。
1500張のキャパがある坊がつるのキャンプ場(テン場)にはいつも多くのテン泊愛好者たちが。
短く言うと、山の奥の湿原地帯にある秘湯と絶景のキャンプを楽しめるところって感じの場所。
坊がつるキャンプ場
さて、長者原~雨が池の方から重い荷物を背負ってドーンと現れる坊がつる。
まさに九重連山の ”ど” 真ん中。この景色を見れば歩行の疲れなぞ軽く吹っ飛びます。
湿原の中には川が流れております。確か筑後川の源流。
案内板から入っていきます。
橋を渡ったりしてキャンプ場到着。といってもほとんどタダの原っぱ。
もちろん区画もなく、好きな場所に自由にテントを張ります。見ての通り地面はフカフカで快適。
キャンプ場として備えられている施設はトイレ・炊事場のみ。ただし炊事場は蛇口・調理台と山の中と思えない程立派です。
景色のほうは、南方面に左から白口岳~中岳~天狗ヶ城。
西側にいって、真ん中の鞍部がすがもり越え。その右には大迫力の三俣山がドカンと。
東側のとんがりは大船山。
さて、次は山荘の方へ。
因みに、キャンプ場付近から法華院山荘の距離感はこんな感じ。
近いようで遠いというのがピッタリ。感覚的には博多駅からキャナルくらいというと伝わりますかね。
法華院温泉山荘
10分ほどかけて到着。周辺は硫黄の匂いが立ち込めております。
山小屋としてはめちゃくちゃ立派です。
あ、ここまでキャンプ前提の書きっぷりで書いてきましたが、もちろん山荘で宿泊も可能ですので。
大部屋から個室からバンガローなども。
さらには山荘脇にはテン場も。後述する談話室も利用できたり、テン泊初心者はこっちの方が安心かもです。
ほんで、こちらが雰囲気満点の法華院温泉。
ここが九重山の極楽・・・。人生で一度は行っとくべき。
そして忘れちゃならんのが、法華院温泉山荘名物「風呂上がりの缶ビール」。
- 350ml:300円
- 500ml:400円
と、山の中と思えばまさにリーズナブルな価格。(プレミアム・エビス系は各50円UP)
数本買って、キャンプ場炊事場裏の天然冷蔵庫で冷やすのが通。真夏でもギンギンに冷えます。
売店には食料からお土産、アイスクリーム・・・等々山の中とは思えないほどの充実ぶり。
食堂は食事利用だけでもOK。たしかカレーとかうどんが800円くらいで食べられます。
自由に使ってよいテン泊者向けの談話室では
いつも山好き達が宴会。
山荘の方はいろいろと盛りだくさん過ぎてアレなので、最後に料金表を張り付けておきます。
山荘宿泊なら、家族で頑張って登山旅行ってのもアリかなと。
さ、温泉に入ってビールを買い込んだのちはテントに戻ってまったりしましょう。
ー山&温泉&酒&キャンプを同時に楽しめるくじゅうは最高
坊がつるキャンプ場と法華院温泉山荘について、できる限り濃い目に書いてきましたが、だいたいこんな感じの場所です。
テントという自分だけの空間に戻った後は、特段何もせずこの最高なロケーションの中でまーーーーったり過ごすのみ。
都会やオートキャンプではまず味わう事の出来ない、不思議なほどゆっくりとした時間の中で過ごすキャンプは至福という言葉がピッタリ。
ハードルは高いですがチャレンジする価値大ありな坊がつるでのキャンプ、是非是非是非体験してもらいたいですね。
やっぱ僕としては、坊がつるにテントを張って法華院温泉利用ってのがベストかな。
以上